処女はお姉さまに恋してる2

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    『処女はお姉さまに恋してる ~2人のエルダー~』2010年6月30日発売予定!

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2007年8月20日 (月)

ボツネタ

えっと、読まれた方はご存じの通り、『硝子に映した星と夢』は、まりやと瑞穂が入れ代わってしまうお話です。……が、如何にも男女が入れ代わってしまいました的なネタは入れてないんですよね。いや、一応書いたんですけど、話のテーマからするとどうでもいいのかなぁって思っちゃったものですから。

そんなボツネタを(ちと長くてごめん)

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***

いや、想像はしていた。わかっていた。だけどあたしゃ女の子だ。

「んんんんん……」

そりゃ、瑞穂ちゃんのアレは見たこともあるし、なんというか……その……触ったことすらあるのだけど……、それが『自分についている』となると全く話は別だ。

感想:なんじゃこりゃ。以上。

こっの調子や感情によって大きくなったり小さくなったりするし、股の下でぶらぶらふにゃふにゃとして落ち着かないし、『なんじゃこりゃ』という言葉が実にぴったりだ。その上、コレである。

あたしは便器に乗っかっていた。実にやりづらい。なんというかやりづらい。……その、朝だから。自分は女の子だから、女の子の大変な部分は沢山知っている。だから大変なのは瑞穂ちゃんの方で、あたしの方は大して問題ないのだろうと思っていたんだけど、結構甘かったらしい。

「……ふぅ。先が思いやられるわ」

そうつぶやいてから漏れたのはため息。それでも苦労しながら何とかすっきりしたあとで色んな事が頭を巡っていく。六月、六月……。そうだもうすぐ始まる水泳はどうしよう。一子ちゃんは幽霊じゃないから憑依してもらって……の手は使えないし、ここは色々言い訳しながら全部休むしか無いだろうな。ま、なんとかなるか。それにしてもあの『せ、生理なので、プールを見学させてください』は傑作だったな。あたしが言っても全く情緒もおもしろみも無いけれど。

ん……?

「あ゛ーーーーーーーーー!!!」

「どうしたんですか、お姉さま……ではなくて、まりやお姉さまっ!」

トイレの扉の向こうから由佳里の声が聞こえてきた。やっぱりこの声で想像するのはまだまだ瑞穂ちゃんらしい。

「あ、い、いや。何でもない、何でもない……」

努めて冷静に返事した。そっか……うっかりしていたなぁ。そろそろそんな頃合いだ。

***

わたしはポーチの中から、ハンカチに包んだ、ちょっと太目のペンのようなものを取り出した。

「これがタンポンね」

瑞穂ちゃんはちょっとビックリしている。あたしも初めて見たときは、思っていたよりも大きくて「こんなの入らないよ」と驚いたけど、瑞穂ちゃんは元々こういうのとは縁が無いオトコノコだもの、ちょっと刺激が強いかも知れない。

そう、生理。女の子として暮らして行くには絶対に必要な知識だった。瑞穂ちゃんにコレをきちんと理解しておいてもらわないと大変なことになるのは明白だ。そしてあたしの体だったら、それは至近に必要となる知識だった。

「指で直接入れるタイプもあるんだけど、これはアプリケーター付。こっちの方が簡単なのよ。このくびれているところまで中に入れて、ここを注射器みたいに押すと、すっと入るの。ちゃんと入ったらあとは紐を引っ張らないようにケースだけを抜く。詳しくは説明書をみること。最初は難しいかもしれないけど、慣れればなんてことないから」

「ふ~ん」

「手伝ってあげようか」
「いやだよっ!」
「嫌だも何も、それ、あたしの体なんだけど」
「うぅぅ……」

 それよりも瑞穂ちゃんにマジマジと自分のアレを見られる事になるだろう……というのがもの凄く恥ずかしい。瑞穂ちゃんだからまだマシだけど、それでも恥ずかしいものは恥ずかしいわけで……自分の顔が少し赤くなるのを感じた。

「これ、どのくらい持つの?」

「長持ちするのを選べば半日は持つけど、あんまり入れすぎていると不潔になっちゃうから気をつけてね。あと、取り出す時は紐をゆっくり引っ張って。結構スポッと取れるから、落ちちゃわないように、トイレットペーパーをまとめてあてがっておくといいわ。取り出したタンポンはトイレットペーパーで丸めて、トイレの隅にある容器に入れるんだからね。水に溶けないから、間違ってもトイレに流しちゃ駄目。前にそれでトイレを詰まらせて大洪水にしちゃった娘もいたし」

それが自分の事だなんて言えない言わない言えるか。

「あとは……ナプキンも使い方を覚えていた方がいいね。説明書にも書いているけど、タンポンばかりずっと使うのってあんまりよくないのよ。それにタンポンとナプキンを一緒に使えば、ショーツやスカートを汚す心配も減るからね。慣れないうちはいいかも」

「へぇ……」

「んじゃ、買いに行こうか」

「え?」

「あったり前でしょ。あたしだってそんなに在庫持っているわけじゃないし、何時まで二人の体が入れ替わっているかわからないんだから。生理用品の一つや二つ買えるようになっておかないとマズイってのはわかるよね」

「う、うん」

恥ずかしそうに答える瑞穂ちゃんを引き連れて出かける事にした。

***

「よーし、瑞穂ちゃん。心の準備はOKかっ!!」

「はい……」

「なんだ、その顔は。女の子なんだから恥ずかしいことでも何でもないんだって。小学生とか中学生じゃないんだから、堂々と棚から取ってくる、レジに出す、会計して店を出る。たったこれだけのことだって」

別に声を出して「タ、タタタンポンくださいっ!!!」って言う必要もないんだから、そんなに恥ずかしがる事もない。店員さんが男の人だったりすると少し躊躇してたりもしたけど、もう慣れちゃったしね。

どうでもいいけど、なんで何処のお店も生理用品に限って古臭い茶色の紙袋に入れるんだろう。目立たないように、中身が見えないようにという配慮なんだろうけど、いまどきあんな紙袋をつかう機会なんて他にはないから、余計に「あ、生理用品を買ったな」って思われちゃうじゃない。最近だと結構おしゃれな、一見すると生理用品だなんて分からないようなパッケージのものだってあるのに、レジに持っていくとやっぱり紙袋にいれられてしまったりする。せっかくのパッケージが台無しでもったいない……ような気もする。

「ほら行った行った」

「え、ぼく一人で行くの?」

「あったりまえでしょ。これからも一人で買いに来なくちゃいけないんだから」

「でも……タタタ……タンポンとか、ナナナ、ナプキンとか」

「こら、どもるな」

「い、いろんな種類があるんでしょ? どれを買ったらいいか分からないよ」

あっちゃ……そうだった。さっきの説明だけじゃ分からないか。

「分かったわよ。仕方ないわね」

「ごめんね、まりや」

「はいはい……じゃ、ささ~っといきましょうか」

自動ドアを開けて二人でドラッグストアに入った。どーんと広がる売り場には、薬や日用品だけでなく、それこそ豆腐、卵、こんにゃく、鍋、ガスコンロまである。あとは肉とがあればすき焼きができそうな勢いだ。それはともかく今日は生理用品を買いに来たわけなので、ささっとそれっぽい棚の前まで移動。

「よーし、瑞穂ちゃん。ここが生理用品売り場だ。分かったら返事しろー」

「う、うん」

「声が小さいっ」

「まりや、なんでそんなにテンション高いのよ……」

みれば瑞穂ちゃんは可哀想なぐらいに縮こまってしまっている。周りの客がこそこそとこっちを見ているような気がするけれど、

「こんな程度でビビってどうする。んな小学生や中学生じゃあるまいし、もっと堂々としなさいよ」

「そ、そんな事言ったって……」

「あのね、瑞穂ちゃん。れっきとした女の子なんだから恥ずかしがる必要なんてこれっぽっちもないの。トイレットペーパーと同じくらいに考えれば良いのよ。女の子にとっては日用品なんだから」

「それは……そうだろうけど……」

「はい、じゃんじゃん行くよー。ほら、あれがあたしが何時も使っているタンポン」

あたしは棚の隅を指さした。

「う、うん」

「タンポンに慣れてない人のために初めて用なんてのがあるけど、こっちのレギュラータイプで大丈夫かな。十個入りだから三つくらい買っておけば安心ね。で、こっちがナプキン。夜用とか昼用とかがあるけど……そうね、基本はタンポンで良いから、こっちもレギュラータイプにしておきましょうか。買い置きもあんまり残ってないし……これも二つっと」

「色々あるんだね」

「生理にも個人差があるからね。それぞれに合わせて使えるように、色々あるのよ」

「へぇ……女の子って大変なんだね」

実際大変なのだ。

「そうそう……色々ね。じゃ、頑張れ」

「へ? ぼ、ぼくが買うの?」

「あったり前でしょ。その為に此処まで来たんだから。ほら、ささっと棚から取る、かごに入る。レジに持っていく、会計する、袋に入れてもらって店をでるっ!」

「うううう……」

そう唸って、目をつむり、顔を背けながら瑞穂ちゃんはそそっと震える手を伸ばした。そんなに緊張しなくても良いと思うんだけど……ま、元は男の子だもんだなぁ。仕方が無いと言えば仕方がないか。それにしても真っ赤になっちゃって可愛いなぁ……って、それあたしの顔じゃないか。うーん、微妙。

そして、瑞穂ちゃんの手がタンポンのパッケージに触れた瞬間、ぼたぼたっとタンポンのパッケージが何個か落ちてきた。あらら……。そんな風に目をつむってたりするからだよ、瑞穂ちゃん。

「あわわわわ」

「なに慌ててるのよ、そんな風に目をつむってたりするから」

そうしていると、それを見ていた店員さんがこちらに寄ってきて

「大丈夫ですか?」

と瑞穂ちゃんに声をかけた。

「は、はいっ。すみません」

瑞穂ちゃんはびくっと慌てて、そのままそのまま棚の方へと……。まずい!!!

ばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばたばた!!!!

「うわ……………」

あたしは呆然と見ているしかなかった。棚の上の生理用品が根こそぎ床に散らばってしまったのだった。あ~あ………。

結局、そのあと店員さんに平謝りしながらも、目的のモノを手に入れることには成功したのだけど、その時店員さんに

「どうしてそんなにびっくりされたんですか?」

と聞かれて、あたしは

「いや~、この子タンポン買うの恥ずかしいとか言っちゃってて……」

と答えてしまった結果、「タンポンくらいで恥ずかしがることは無いんですよ、女の子なんですから」と、淡々と瑞穂ちゃんに言っていたのがなおさらというか、よっぽど恥ずかしかったらしく、帰り道の途中何度も

「ううぅぅ……恥ずかしかったよ」

という台詞を聞く羽目になったのだった。そんなこんなで、瑞穂ちゃんの乙女としての通過儀式は完了。これで瑞穂ちゃんもいっぱしの「大人」の「女性」になった……と言って良いのかどうかは分からない。ま、楽しかったから良いか。

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何時も、ゴミネタやなにやらで書いたものの1/3は捨ててます。効率悪いのぉ。

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